介護の仕事の心がけについて

介護職は、要介護者という相手がいる仕事なので、全てがマニュアル通りに進む仕事ではありません。教科書で学んだことや先輩に聞いたことも、要介護者によってはそれが適さない場合も多々あるようです。
その為、介護職で初めて働く人は、要介護者を尊重しながら相手に合わせて臨機応変に対応することを心がけることが大切です。具体的な例としては、介護の現場スタッフは食事に排泄、入浴等と、要介護者の生理的な部分を見る仕事になります。その時に、悪気なく小さい子供を相手にする様な口調と手振りで世話をする人がいたとしたら、これは相手を尊重していることにはなりません。たとえ認知症や言語障害があってスムーズに話せなくても、基本は敬語で丁寧に介護をするようにしましょう。この時、要介護者の希望として、もっとフランクに接して欲しい等があれば、相手に合わせて臨機応変に対応するようにしましょう。
もう一つ介護職で大事な心得として、要介護者の安全を守ると言うのがあります。要介護者の中には、身体が比較的自由に動く人もいますが危険に繋がると判断した場合、しっかりと阻止して安全を守りましょう。万が一のことがあって重大な事故に繋がった場合、傷を負うのは要介護者です。その為、無茶な行動や無理な要望には、断固をして断ることも大切な仕事となります。
こうして、臨機応変に一人一人の要介護者と向き合っていけば技術と知識は自然と身に付いてくるので、少しずつ要介護者から慕われる良い介護スタッフに成長していけることでしょう。